マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
ズバリと放った私のその一言に。
クールな表情そのまま、少しムッとして恥ずかしそうにしている。
やはりそうだったんだ。
蓑島くんを警戒している。
先日のレストランフロアで遭遇した時のことを思い出す。
水口王子!なんて、イジられてるもんなぁ…。
「…あ、そうだ。どうしたの?」
私がそう問いかけると「あ、そうだ」と、ハッとして本来の目的を思い出したようだ。
「そうだ。…これ」
「ん?何?」
そう言って、瞳真が私に差し出してきたものは、透明のビニールポリ袋に包まれたもの。
「…あっ!これ!」
「今日朝練なかったから、学校行く前にパンダフルでパン買ってきたんだ。で、余ったから」
「あ、あんクロ…!」
こ、これは!
私の大好きな、パンダフルのあんこクロワッサン!
略してあんクロ。
「え?瞳真は食べないの?食べるために買ってきたんでしょ?いいの?」
「俺はもういっぱいクロワッサン食べたからいい。買いすぎた。だからやる」
「ほんと?ほんと?だとしたら、すごく嬉しいんだけど!もうしばらく食べてなかったから」
ホントにホントにすごく嬉しい。
蓑島くんとのデートしたあの日から、本当に食べたくて気になっていた。