マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「…ち、ちょっと悠介あんた!」
そんな私達の間に割って入ったのは、斗弥子。
私達の最近の経過を知っているため、どうしても口を出さずにいられなかったのだと思う。
「何?とみちゃん。昨日、せづを貸してあげたんだから、今日は俺に返してよね」
「…貸してあげた?!返せ?!星月は私の友達ですが!」
「俺は星月のダーリンですが。…っていうか、俺とゆらのことを星月に喋ったの、とみちゃん?…菊ばあと並んでおしゃべり。この」
「んだって?!…このっ!ゆらとのことは事実だろがい!」
「…まあいいや。せづ、行こ?」
「…あっ!ちょっと!」
蓑島くんに手を掴まれ、グッと引っ張られる。
そのうち無理矢理肩を抱かれて、そのまま連行されるように、連れて行かれてしまう。
あれよあれよと教室から離れてしまった。
「み、蓑島くん!…私、もう終わりにしようって言ったよ?!だからこんなの…!」
「俺はまだダメって言ったよ?」
「………」
さっきからの蓑島くん。
言葉の所々に、何だかトゲがある。
そこに、いちいちビクッとしてしまい、反論する気を奪われてしまう。
…っていうか、何で急にこんな。