先生。


「…ち、違うの!本当にわざとぶつかった訳じゃなくて…」





そんなこと聞いてないし。


今は演技かどうか聞いただけだよ。



だけど、私たちがまだ座り込んでいるから、私たちより先に周りがザワザワし始めた。


あー…なんか、性格悪いの私みたいじゃん。





「どうかした?」





そしてタイミング最悪。


何で来ちゃうの?





「あ、大丈…「私がぼうっとしてたせいで、ぶつかってしまって…ケガしたみたいなんです」


「いや、待って。本当に…「保健室行くよ」





で、結局連れてこられた保健室。


西野先生も譲先生も、私の話全く聞かないじゃん。





「で、怪我は?」





これってやばい?


史上最強にやばい?


だって何にもないしさ?





「本当に何もないよ…」

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