先生。


「絶対相手も嫌でしょ。知らない女と一緒に暮らしてるとか。いくらそれが生徒だとしてもさ」


「何も思わないよ」


「なんでそうなるわけ?」


「相手は俺のこと好きじゃないから」





笑っているのに、どこか寂しげなその表情。


自分は好きなのに、相手に好いてもらえない気持ちは、私もよくわかる。





「…か、彼女なのに?」


「向こうは遊び相手だと思ってるかもね」





なにそれ…


ますますよくわかんない。





「もし私がいたせいで、遊び相手からも外されたら?嫌じゃ無いの?」


「そん時はそん時でしょ」


「でも先生は相手のこと好きなんでしょ?」

< 13 / 399 >

この作品をシェア

pagetop