先生。



季節は巡り、桜が咲いたら新しい出会いに別れを繰り返す。



きっと、私達の出会いは普通じゃなかったけど、先生のおかげで私はこんなにも変われたよ。



初めて、大人を信じようって思えた。


恋の苦しさも楽しさも、初めて知れた。


青春を感じられた。



これかも、ずっとずっと愛してます。


先生…





桜の木の下。


慣れた道を歩きながら、大きく息を吸い込んだ。



その時、ドンッ肩がぶつかって…



これからの未来への不安を指し示すかのように心臓が跳ねた。


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