先生。
ギュっと抱きしめてくれる徹さんの優しさに包まれながら、朝を迎えた。
時間確認するためにスマホ見たら、あり得ない量の着信とメッセージ。
こんなの、誰か見なくてもわかる。
寝てる徹さんに小さくお礼を言って、ホテルを出た。
そのあとは、きっと怒ってるであろう、あの人の元へ向かう。
玄関前でスーっと呼吸を整えて、勇気を振り絞って中に入れば…
「話聞かせろ?不良女」
リビングに行くまでもない。
玄関に座っていたのは、私の胸を締め付ける人。
「あ、あははははー…」
ニコッと笑って、横を通り過ぎると案の定、腕を掴まれる。
「とりあえず、リビング行こっか」
笑顔と声のトーンの波が違う先生の言葉に、頷く以外はできなかった。