先生。
ムカつくけど「まあ確かに」なんて思った私を、心の中に閉じ込めた。
これからこれが、毎日食べられると思ったら胸がワクワクする。
それから全部食べ終わって、今度は「ごちそうさまでした」ってちゃんと自分から言った。
食器もキッチンに持ってったし。
だから良いよね?
そう思って逃げようとしたら…
「おいおい、逃げてんじゃねーよ」
この人の中には、天使と悪魔が共存しているのかもしれない。
「私は悪くないですよ。むしろ気を遣ってあげたんだから感謝して欲しいです」
「はあ?」
「初めはまっすぐ帰ってきたけど、でも玄関に女の人の靴があったから」
怒られる前に、できるだけの言い訳を全て並べてしまえ。
「彼女さん来てるんだろうなって。ちょうどお店の日だったから良かったです」