先生。
「先生、虫付いてますよ?」
「え、マジ?どこ?」
首を捻らせて、自分の服を確認する先生。
「ふふ、ごめんなさい。嘘です」
そう言って、ミラちゃんはまたその笑顔を先生に向ける。
「次の問題、全部解いてもらうからな」
「先生の鬼!」
「騙した罰ですー」
なんて楽しそうな会話を繰り広げて、私の方なんて見てもくれずに教卓の方へ戻っていってしまった。
先生が私に言ったんじゃん。
司が隣にいるだけで、余裕ないって。
私だって同じだよ…
「潤ちゃん。譲先生ってさ他の先生と違って話しやすいと思わない?」
「…あー、うん。確かにね」
「やっぱり?だよね!彼女とかいたりするのかな?」
「……気に、なるの?」