先生。
「飯がなくてうるせぇ犬に、俺のやるよ」
もう呆れて言葉も出なかった時、隣から聞こえてきたのは聞きなれた声。
「つ、司くん?!」
私の隣に来たのは司だった。
「だから!私、犬じゃ…!」
嬉しいのに、素直になれなくて、反論しようとしたら、優しく笑った司に頭を撫でられた。
「俺の可愛いわんちゃんイジメるの、やめてくんない?」
そして前に座る女に、そう言った司。
その一言で、食堂は一気に静まりかえる。
何これ…恥ずかし…
ってゆうか、司がカッコよく見えるんだけど…
それから、静まり返った食堂の騒ぎに気付いたおばちゃんが、少し材料残ってるからって余り物で作ってくれた。
…助かった。
司のぶん私が食べたら本当に犬になりかねない。
「なあ見た?あいつの顔。捻り潰したキムチみてぇだったの」