星の向こうできみを待っている。

あたしは先生になんてこと言ってしまったのだろう…。

あたしの勝手な言葉でどれだけ先生が傷ついただろう…。


生きたい。

ただその思いだけで。

生きることに必死になって。

自分のことしか考えていなかった。


提供者にだって、大切な人がいて誰かとの守りたい未来があったはずなのに…。

その人のことを大切に思う誰かがいた。

その人も先生と同じ、誰かに生きて欲しいから提供した。

そんなこと、少し考えれば分かるはずなのに…。


『どーせ、死ぬなら、手術してからでもいいじゃん!!』


あたしは、言ってはいけない言葉を口にした。
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