星の向こうできみを待っている。

「なんで分かったの?」


「希愛が書きそうなことだったから」


本当、颯斗にはいつまでたっても叶わないな…。


先生が言っていた、人は誰かを幸せにするために生まれてくるんだって言葉。あたしは颯斗に出逢って、一生分の幸せをもらった。


生きる幸せ。

誰かを愛する幸せ。

誰かに愛される幸せ。


あの頃のあたしのように、生きる意味を見つけられず死ぬことばかり考えている人にも、大切な人のために生きたい気持ちさえあれば、誰にだってその幸せは訪れる。

だからこそ、誰か1人でもいいから大切な人を見つけてほしい。この世界に生まれたことを恨まないでほしい。

そんな気持ちを込めて書いた願い事。
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