星の向こうできみを待っている。

奇跡




体中がふわふわする。

まるで、空でも飛んでいるかのように。

なんだろう、とても不思議な感覚。



『………ぁ』



なんだろう。


誰かの声がする。

だけど、誰のものなのか、なんて言っているのか聞き取れない。


『……あ』



誰なの?


なんて言ってるの?




『…希愛』


今度ははっきりと聞き取れた。

だけど、あたしのことを呼ぶのは誰?


綺麗な透き通る綺麗な声。

こんな声の人、あたし、知らないよ…。

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