星の向こうできみを待っている。

お母さん


あれから2ヵ月。



手術が成功したユウくんは、一度退院することになった。最近は、よく笑うようになったし、友達と遊んでいる姿をよく見かける。あと、あたしにも、笑いかけてくれるようになったのがすごく嬉しい。



「ユウくん!!」


勢いよくドアが開けられ、入ってきたのは1人の女性。



綺麗な茶色の髪。

色白の肌にモデルさんのようなスタイル。

その女性は、ユウくんを見るとぎゅっと抱きしめた。


「全然来てあげられなくてごめんね。今、退院の手続き終わったから、一緒に帰ろうね」


「ユウくんね、がんばったんだよ!いたいのがまんした!!」


「そっか…。偉いね」


「うん!あとね、おともだちできたよ!」



あの人って、ユウくんのお姉さんかな…。

ユウくんに会いに来る人、颯斗以外に初めて見た。

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