恋する剣士
慶喜が、明の頭を撫で、顔を覗く




「どうする?」


伏せていた視線を慶喜に合わせ



「わたくしは、普通の姫とはあまりにも違い
こうして騒ぎを起こしては、毛嫌いされてきたので
どうしたらよいのか…」


「其方は、普通だ
実に人らしく、愛らしい
其方だから、尽くしたいと言っている」


もじもじとして、布団で正座をし



「よろしくお願い致します」



明が頭を下げるのと同じく、侍女らも下げた



頭を上げると慶喜が微笑み
明にそっと口づけをした



///////



赤くなる侍女ら




ドンと慶喜を押し退ける明を側近が笑う



「何が悪い!どうせ夫婦になるのだ!」


「だからって!!!勝手にするな!!!」




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