嫌いの反対


「ねえ勇太くん?」

「総長〜!!!!!!!!」


その声は虚しく夜に響き渡った。





「いや〜咲良ちゃんの説教効くよなあ」



零が苦笑いで呟く。

勇太は相変わらずシュンとして寝っ転がってる。


「勇太?」

私が声をかけると素直にこちらをみる。

「ごめんね、シュンとさせたかったわけじゃないんだ」

眉をたらせてそういうと、勇太はニヤッと笑う。



え、なに?



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