嫌いの反対


零曰く2倍増して煩くなったんだとか。

そんなこと言われた。


「ん〜、咲良、もう帰るか?」


ひょっこりと波留多が顔を出す。


「ん、まだいるよ、勇太と守のどっちがコントローラー投げたか吐くまで正座させてるから」

「鬼だな」

「やーん総長〜助けてくださいよ!」

「おい、そのコントローラー何色だ?」

「白だけど」

「んじゃぁ勇太だな」


その言葉に私は波留多にウィンクして勇太に向き直る。


< 53 / 252 >

この作品をシェア

pagetop