向日葵だけが知っている
向日葵に見せかけているんだよな。…向日葵に見せかけている?


俺の頭に一つの花が思いついた。

……
「光希。」
今日は、光希がアメリカに出発する日。

空港まで見送りに来た俺は、光希にあるものを差し出した。

…マリーゴールドの花束。
「これ、合格とお別れのプレゼント。」

「ありがとう!」
光希は花束を嬉しそうに受け取ると、言った。

「あー。そろそろ行かなきゃ。じゃあまたいつかね!」
そう言って光希は大きく手を振りながらかけていった。


…あれ?反応なし?
光希なら知っていると思ったのに。マリーゴールドの花言葉。


マリーゴールドの花言葉は…それは…






「可憐な愛情…か。」
光希は花束を見つめながらそっと呟いた。

光希にはちゃんとわかっていた。
「帰ってきたら返事するから。それまで待ってなよ、朝飛。」


そして、光希は、花束を大切に抱きしめると再び走り出したのだった。


                オマケ「花言葉0 可憐な愛情」Fin
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