向日葵だけが知っている
「ごめんなさい。」
私は黙って頭を下げた。

「えっ…。」

「私、直樹が私のこと迷惑に思ってるってずっと思ってた。それだったら、私は直樹と関わらないほうが直樹は嬉しいだろうなって。だから、直樹を避けた。」
それでね。…
「直樹と絶交って言われてから、直樹に避けられることがずっとで。ってまあ、私が悪いんだけどね。その度に傷ついた。直樹もこんな気持ちだったのかなって、今わかった。
私は、このまま直樹とこんな関係でいたくない。仲直りしよう。前みたいに、友達に戻ろう?」

言いたいことは全部言った。あとは…直樹の返事だけ。


「…俺は、」


「…ごめん、無理だ。もう、友達には戻れない…」







…へ?

涙が溢れそう。もう、戻せないの?
< 93 / 252 >

この作品をシェア

pagetop