先生はめんどくさがり。


「なに?」


「今日はえらく強気なんだな?」





すると、甘くて深いキスが落ちる。





「んっ…」


「もし恋が同じ会社だったら、絶対襲うよ俺」





半分冗談だけど、半分本気。


そんな雰囲気が伝わってくる。





「お前が1番綺麗に決まってんだろ」





そう言って私の頬を包んだ。





「先生…」


「他の女なんて微塵も興味ないよ」





少しトロンとした目で私を見下ろす。


本当はこんは甘い先生と、1日中一緒なはずだったのにな。





「…酔ってるの?」


「そう思う?」





質問を質問で返すのはズルいよ。





「世界中の人に叫んでやりたい。恋は俺のだって」





色っぽい手つきで私の髪をすいた。





「やっぱ…酔ってるよ…」


「んじゃあそういうことでいーよ」





先生が私の首に顔を埋めると、甘い衝撃が走った。

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