血だらけペガサス
一時間目の授業は家庭科のはずだったが、
今日は先生が遅かった。
いつも遅いのではあるが今日は特別に遅かった。
しばらく待っていると担任が教室へやって来て、
一時間目は学年集会があると言って、
再び体育館にみんなを誘導した。
今回、集められたのは二年生だけだった。
朝礼の時とは違って二列に並び直す。
背の順ではなく出席番号順だったので『青柳』が苗字の倫太郎は一番前になる。
先生との距離が近いことが気に食わなかったが、
とくに不利益は無いはずなので気にしない。
「きょーここに、みなさんをアツメタのは、大切ナお話がアルからです」
上から先生の声が聞こえてくる。
どうしてだかヘンテコな声で聞こえて来る。
「ミナサンのいるがくねんで、イジメが起きているソウなンです!」
いじめの問題らしい。
それから先生の話を聞いているうちに、なぜ、彼らの話がヘンテコに聴こえるのかが理解できた。