意地悪な佐伯くんが甘くなる。
普段と違う佐伯くんに、ドキドキが止まらない。
「意地悪した時に見せる可愛い顔は、俺だけが知ってればいいって思うし。」
「かっ、可愛いって…!」
「先輩、顔赤いよ。あ〜もうほんと先輩可愛い。」
「あ、あんまり可愛いって言わないで…!」
恥ずかしくて、死にそう。
「俺にドキドキしてくれてる?」
「…っ。」
「ねえ、俺だけの先輩に、なってくれる?」
そう甘く囁いた佐伯くんに、不覚にも私の心は揺れてしまった。
このドキドキに、嘘はつけなかった。
「わ、わたし…。」
fin.