俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
「私、先に行かせていただきますわ!」

ドレスの裾を持ち上げ、優雅な動作でフローレンスはメイドとともに走って行った。

「……大変そうだね〜」

リリーが苦笑する。俺も「そうだな」と頷いた。

パーティー会場は、屋敷から少し離れた場所にある建物だ。

普段は特に利用はされていないが、パーティーの時は使うそうだ。

大きな建物の中から、ゆったりとしたワルツの音色が聞こえてくる。ベルベット卿がこの国一番のオーケストラだと自慢していた。

「緊張するね〜」

リリーが笑顔で言う。その顔には、緊張が言葉の通りあった。

「大丈夫だ。落ち着いていこう」

俺とリリーは建物の中へと、足を踏み入れた。



会場には、美しいドレスやスーツに身を包んだ貴族たちしかいない。

高級な食材で作られた料理が並べられ、庶民が飲むことのない高級な酒が振舞われている。

「リーバス!リリー!これ、すごくおいしい!これオススメだよ!」

アレックスがステーキを食べながら言った。アレックスは誰よりも早くここに来て、食事についていたらしい。
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