終わりは始まりか ~私達の場合~
3
私は新幹線のホームに立つ。

何とか予定通り朝一番の新幹線に乗れそうだ。

まだ身体が火照っている。

私は思わず顔が赤くなる。

「若いって元気だよね…。」

つい零れてしまったそんなセリフ。

だって、何度も…。

やっと麻生くんが眠ったところで、私はその部屋を抜け出した。

さよならの挨拶もせずに。

少々だるさを感じる身体が、先程までの情事が本物であったことの証明だ。

「見かけよりもいい身体だったな…。」

続いて出てくるきわどいセリフに、私はハッとさせられる。

もう一度言葉を交わすと、あの部屋を出られなくなってしまう。

そんな思いで飛び出してしまった私。

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