勇気の魔法は恋の始まり。
明らかに様子がおかしい水帆に杏は首をかしげる。

水帆は一瞬、先ほどの不思議な体験を話してしまおうかと思ったが、なぜか人に言うのは躊躇われた。

 帰る段になって、スケッチブックが無いのに気付き格技場まで戻った。

しかし水帆のスケッチブックはどこにも無く、辺りを探そうにも大雨だったためその日は諦めざるを得なかった。

先ほどの彼も、もういなくなっていた。
 
そして、大雨はそれから一週間降り続いた
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