勇気の魔法は恋の始まり。
明らかに興奮気味の水帆に杏は首をかしげる。

水帆は一瞬、先ほどの不思議な体験を話してしまおうかと思ったが、なぜか人に言うのは躊躇われた。

 帰る段になって、スケッチブックが無いのに気付き格技場まで戻った。

しかし水帆のスケッチブックはどこにも無く、辺りを探そうにも大雨だったためその日は諦めざるを得なかった。

残念なことに先ほどの彼も、もういなくなっていた。
 
そして、大雨はそれから一週間降り続いた
< 26 / 50 >

この作品をシェア

pagetop