勇気の魔法は恋の始まり。
「なぁ、作業せんのやったら電気消して欲しいねんけど。」

 控えめな声で水帆はハッと振り返る。

この日は座学の課題をみるという約束で杏が泊りにきていたのだ。

そして問題の課題も終わり、疲れた杏は一足先にベッドに入っていた。

その杏が眩しそうにこちらを見上げている。

水帆は慌てて照明の明るさを落とした。

「ありがと。」

 そう言いながら杏が体を起こす。

「ごめん、目さめちゃった?」

「いやそうじゃなくて。なんか悩んでるんやろ?」

 唐突な杏の質問に首をかしげる。
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