チャンスをもう一度
う**通常

次の日には元気になり
インターンシップを
無事に終わることができた。

二年生になると
みんなインターンシップや研修
実習と大学に来る人は少なかった。

教授に用事があるとか
学生課に用事があるとか
インターンシップや実習、研修の
終了報告とかで行くくらいだ。

私も今日は、
終了報告にきていた。
教授に報告して
次のインターンシップの
資料を頂いてから帰ろうとすると

前から歩いて来る人・・・
「あれっ?」
「ああっと。」
「ここの学生だったんだ?」
「はい、あなたも?」
「ああ。」
「あっ、あの~この間は、
ありがとうございました。
本当に助かりました。」
「いや、もう大丈夫?」
「はい、次の日には回復して。」
「なら、良かった。」
お互いに用事があり、
この日は、これでわかれた。

彼は······
藤本 陽翔(ふじもと ひかる)君
20歳 同じ大学二年生・経済科
身長は、185センチ位
おしゃれな男の子。

それから陽翔君とは、
会うと話すようになった。

男子と話すことの少ない私が
話をするので、瞬く間に
大学内で噂になっていたようだ。

陽翔君も女子に人気があるみたいで
睨まれたりすることも
あったが、私はそんなことは
気にしなかった。

二年生が終わる頃
「なぁ、望海
俺達、なんか似てるし
望海といると落ち着くんだ。
俺と付き合わない?」
「えっ、陽翔君と?」
「嫌か?」
お茶でも飲む?みたいなさらりと
言う陽翔君に·····

陽翔君らしいと言えば、
陽翔君らしいが···
「嫌か?と訊かれたら別に。
だけど私は、“好き”とか いまいち
わからないんだよね。」
と、言うと
「なら、試してみてよ。
  俺を好きになれるか?」
と、言うので
「それも·····いいかもね。」
と、話して付き合ってみることに。


「で?付き合う事にしたの?」と、凌。
「まあね、話の流れで。」
「はぁ、望海らしいというか
藤本君も変わっていそうだし
試してみるのも良いかも。」
と、呆れながらも
納得してくれた凌。

「う~ん、そうだね。」と、私。
「でも、なんかあったら言うんだよ。」
と、心配してくれる凌に
「うん。」
と、答えた。

凌も文系に在籍しているが
ほとんど大学には来ない。
モデルの仕事が多忙な為。
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