チャンスをもう一度

陽翔は、
「後二週間だけいるよ。」
と、答えた。

今の現状をみて
陽翔が絢菜の元を去るのは
得策ではないと
和美も思った。

絢菜は
順調に回復していき病院を退院した。

笑顔も出るようになり
一人で食べて
一人で歩くようになり
春美や一彦とも話して、
笑ってと、みんな良かったと
思っていた。

その夜に、陽翔は和美と一緒に
西本家に行き、
「明日、マンションに戻ります。
絢菜も元気になって良かった。」
と、陽翔が言うと
一彦は、
「本当に、陽翔君と和美さんには
ご迷惑をおかけしてしまい
すみませんでした。
そしてありがとうございました。」
と、頭を下げると、春美も一緒に
頭を下げた。
和美も
「本当に良かったね。」
と、言った。
すると・・・
「‥‥‥‥ナンデッ‥‥ドコイクノ?‥‥」
「えっ、どうしたの、絢菜?」
と、春美が言うと
「どうして?どうして?
私から離れていくの?
陽翔がいてくれると言ったから
陽翔がいてくれると言ったから
頑張ったのに。
いないなら、いなくなるなら
どうして、側にいたのよ!!!!」
と、叫んだと思ったら
キッチンに行き果物ナイフを取り
完治した左手首を切りつけた‥‥‥

キャーっ!!!
やめろ!!
絢菜、何してる!!
絢菜ちゃん!!!!

血の流れが酷く 
あっと言うまに
絢菜のたっている足元が赤くなっていく
陽翔は、絢菜に近づいて果物ナイフを
取り上げる
「来ないで!!来ないで!!
 もう、私に構わないで!!」
と、叫ぶ‥‥絢菜

出血に大声をだしたので
貧血をおこし倒れるところを
陽翔が受け取り
和美は、直ぐに止血した。

一彦は、救急車を呼んだ。

春美は、びっくりして
動けなかった・・・・・

絢菜は、病院に運ばれた
先生は、びっくりしていたが
まずは処置をしてから
詳しい話を聞くといった。

絢菜の傷は深かったが
健や神経に問題なく
6針縫った。

誠も駆けつけ
五人は、言葉がなく
「俺が行けなかったのかな?」
と、陽翔が言う·····と····
一彦は、
「陽翔君は、悪くないよ。
また、巻き込んでしまって。」
と、肩を落とし····そう言った。

だが、春美は、
いきなりその場にどけ座して
「お願いします。
絢菜を助けてください。
陽翔君が、陽翔君さえ側にいてくれたら
絢菜は、いつもの絢菜になるんです。
陽翔君が絢菜の生き甲斐なんです。
無理を言ってることも
めちゃくちゃな事を言ってることも
わかっていますが
陽翔君しか絢菜を救えない」
と、泣きながら訴えた。
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