チャンスをもう一度

目を覚ましたら病院で

先生に叱られた。

それからは、ママと陽翔が交替で
私に付き添った。

ママもパパも腫れ物にさわるように
私に接している・・
申し訳ないと思いながら
そのままにしていた。

陽翔は、多くは語らないが
優しくしてくれた。

私は
「陽翔‥‥‥ごめんねっ‥‥」
と、言ったか
陽翔は、何も答えなかった。

しばらくすると傷もよくなった。
だが、陽翔がマンションに戻るとか
話が出ると身体が震えだす・・始末で。

西本家も藤本家も
どうしたものか・・・・と悩み、
陽翔は、
「しばらく様子を見る」
と、言った。

陽翔は、一日も早く絢菜が普通の
生活に戻れるように
サポートをする事にした。



あの日、望海が陽翔達をみたのも
外に慣れるように絢菜を連れ出したとき。

久しぶりの外に
絢菜はワクワクしているように見えた。

それを・・みられるなんて・・・
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