愛の囁き☆私は強くない番外編☆
「…ん、これぐらいは許してくれる?」

下を向いたままに頷いた。

拓真さんに、抱きしめられていた。

「ほんと、俺幸せだわ。香里ちゃんと出会えて…」

「ほんと、ですか?」

恐る恐る聞いた。
こんな慣れてない私なんかと、付き合ってもしんどいだけじゃ…

「本当だよ。何もかもが新鮮だよ。気持ちを表に現すのだって、嬉しいよ?隠されるよりはね」

「私もです。拓真さんの出会えて良かったです」

「ありがと」

そしてまた、ぎゅーっとされた。

拓真さんの腕に抱かれて幸せだった。
こんなに幸せでいいのかな、私。

「そろそろ、帰ろうか?いくら遅くても、今帰らないと1時は回るからね。眠くない?大丈夫?」

「あ、はい。大丈夫です」

「じゃ、帰ろうっか」

そう言って拓真さんが、車の方へ歩き出した。
帰っちゃうのか…
帰りたくないな、でも今から帰らないと、明日は夜勤だし…

まだ一緒にいたい、そう思っていた。


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