愛の囁き☆私は強くない番外編☆
拓真さんは運転中、ずっと手を繋いでくれていた。

信号が赤になる度に、私の方を見ては笑いかけてくれて、時々キスも…

こんなに幸せでいいのかな、私。

昼からだからと、横浜の方へドライブに行った。
いい天気に恵まれてドライブは最高だった。

食事も拓真さんが、案内してくれて、何もかもが素晴らしいものだった。

「香里ちゃん、明日の勤務って何?」

「え?明日ですか?夜勤です…」

「じゃ、遅くなっても大丈夫?」

え?
夜景をベンチで見ている時、拓真さん帰りは遅くなってもいいかと聞かれた。

もしかして、これって?

そうなの、かな。
そうなんですか?って聞く事も出来ず固まってしまった。

それに気がついた拓真さんは、

「あ、何にもしないよ。一緒にいたいだけ、だから」

「え?何にも、ですか?」

は、な、何を聞いてるんだろう、私。

「ハハッ、大丈夫。何もって、キスはするよ、こんな風に…ん」

「あ、…」

急にキスされて、拓真さんの服を掴んだ。
軽めのキスじゃなく、少しオトナな…キスだった。
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