愛の囁き☆私は強くない番外編☆
慶都って、誰?と聞いた私にびっくりしたようだったけれど、すぐにいつもの拓真さんにもどっていた。

「誰?慶都?」

「この間、電話してたでしょ?」

「してたっけ?」

「拓真さん、本当の、本当の事を言って下さい。わ、私は、拓真さんはのなんなんですか?」

「……っ、彼女だろ?」

「………わ、私だけ?」

お願い…私だけだと言って。
他にいるなんて言わないで…

拓真さんが何て言うか、私は拓真さんに賭けた。

少しの沈黙が、私には長い長い時間に感じられていた。

拓真さんは、私の身体に回している腕の力を強めて言った。

「君だけだよ。俺の彼女は…ただ、まだ別れられてない女がいるのは、本当だ。ごめん」

やっぱり…
別に女の人がいたんだ…
別れられていないって、どういうことなんだろう。
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