甘く抱いて、そしてキスして…【完】
私は自宅に戻ると、ポストの中の郵便物を取り出し、静かに家に入った。

太陽の眩しい光が大好きな私は、一番にカーテンを開ける。
太陽は決して私を裏切らない。必ず朝が来れば、姿を現す。

私には、母親が言っていた唯一記憶のある言葉がある。

『太陽はキラキラいつも輝いてるのよ。みーちゃんもそんなキラキラのお姫様になりなさい。』



『うん、みーちゃん、キラキラのお姫様になるなるー』



そんな記憶を糧に、私は毎日頑張って来た。

今でも、私は母親は太陽から私を見ている、そう信じている。


「あ、シャワー浴びたい!」
私は洗濯機のスイッチを入れ、お風呂場に入った。
まるで、真夏にプールで泳いだ後の爽やかな温水シャワーを浴びてるかのようだ。

うーん、気持ち良い…

私は、顔、体、髪、全身を泡まみれにして、シャーっと勢いよく、シャワーで洗い流した。



私はバスローブを来て、リビングに戻った。

すると、テーブルにさっきのせた郵便物が目に入った。


「あ、不動産屋からだ、なんだろ?」

私は、ハサミを取り出し、封筒の上を切って手紙を取り出した。



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