王様生徒会長と最弱ヒーロー

葉瑠「それで、通山くんは
お金を取り戻したいの?」

幸夫「違います。僕は...。
酷い人達だったけど
青柳くん達がいた頃の方が
ずっと平和だった。
もちろん僕もいじめられた。
...でも、皆、青柳くん達に
従っていただけだった。
青柳くん達が辞めろと言えば辞めるし
やれと言えばやる。言いなりだった。」

私には通山くんが何を
言いたいのか分からなかった。

そんな毎日が嫌だから私たちは
あの王様達と戦ったのに。

幸夫「そっちの方が良かったとは
思わない。また戻ってしまうのは嫌だ。
だけど、今は止める人がいない。
命令する人も叱る人もいない。
僕たちは突然、自由になった。
だけど自由を知らない僕たちには
この世界はあまりにも難しすぎる。」

葉瑠「あなたは青柳くん達に
何を望んでいるの?」
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