王様生徒会長と最弱ヒーロー

私を止めようとするスタッフを
青柳くんが止めてくれた。

葉瑠「1匹の優秀な
オタマジャクシは言いました。
俺は親の跡を継ぐために生まれてきた。
好きな事が出来るのは高校生が最後だ。
これからはその背中を追うよ。
1匹の利口なオタマジャクシは言いました。
父も小説家になる事を諦めた。
どうせ無理なんだ。芸術家なんて
なれるはずがない。だから、もういい。」

騒然とする雰囲気の中
夏目くんと輝龍くんだけは
私の言葉を聞いてくれた。

葉瑠「利口に生きなきゃ。
もっと優秀にならなきゃ。
失敗は許されない。
親に恥をかかせないように
賢く生きるんだ。
オタマジャクシ達はそんな風に
思うようになった。
ううん、違う。そうやって
育てられて来たから
そんな風にしか思えなくなった。」

だから届けよう、私の言葉を。
< 140 / 333 >

この作品をシェア

pagetop