王様生徒会長と最弱ヒーロー

葉瑠「所詮、蛙の子は蛙だ。
自分は違うんだと思っても
結局は親のようになってしまう。
どれだけ嫌っていても、あんな風には
なりたくないと思っていても
いつの間にかなっちゃってる。
どうせ、そうなるのなら
親の言う通りに生きた方が利口だ。
どうせ、諦めるのなら
迷惑かけない生き方を選ぶんだ。
どうせ、どうせ、どうせって
二言目にはそんな事を言う。」

叶斗父「利口な生き方じゃないか。」

壮吾父「ああ、最も。賢明だ。」

葉瑠「でも、楽しいですか?
親の背中を追う人生は。
つまらなくないですか?
利口な人生を生きるのは。
どうして大切な事に気付かないの?
賢いあなた達が気付けないはずない!」

叶斗父「おい、スタッフ。
お前達は何をしてるんだ!」

偉琉「いいから、最後まで聞けよ!」

青柳くんのフォローのおかげで
立ち上がった輝龍くんのお父さんは
イスに座った。...今だ。
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