王様生徒会長と最弱ヒーロー

壮吾「いいんだ、幸夫。
恨むなら恨んだって。
...俺はお前の事を覚えてるよ。
あの遊戯室に呼んだ事がある。
お前は最後の最後まで俺らに
屈しなかったから印象に残ってる。
歯食いしばって耐えて...最後まで
その瞳に光を宿らせ続けた。
お前は強い。...カッコイイ奴だ。
だから、見せつけてやれよ。
弱い者いじめしか出来ねぇクソッタレより
自分はカッコイイんだって所。
お前の好きな奴に見せつけてやれ。」

幸夫「夏目くん。...ごめん。僕...」

壮吾「今度、妹と写真を撮りに
行こうと思う。その時は
お前も付き合ってくれよ。
写真撮り慣れてるんだろ?
俺、中1から写真なんて
撮った事ねぇからさ。」

幸夫「...任せてよ。
僕がアドバイスするから。」

壮吾「ああ。」

夏目くんと通山くんは
掌を広げるとハイタッチした。
...友達っていいなって思った。
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