王様生徒会長と最弱ヒーロー
One for all All for one

私たちの平穏な日々は
見るも無残に崩れ落ちた。

それは、突然の出来事だった。

普段ならまだ夢の中にいる時間。
ベッド脇に置いてある携帯が
けたたましく鳴り響いた。

寝起き眼の私の耳には
慌てた様子の夏目くんの声が
聞こえてきた。

壮吾「葉瑠ちゃん!大変だ!
すぐにニュース見て!」

電話を切った私はリビングへ向かい
すぐさまテレビをつけた。

...何、これ...

チャンネルを変えても
同じニュースばかり。

朝の情報番組では私たちが通う
菊水学園の話題で持ち切りだった。
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