*君に溺愛*
「そっか、ヤスがな。
まあ、いいんじゃないか。
俺としてはライバルが減って安心だが。
ルナは俺のだ‼」

いや、お前のじゃねーし。

ルナは眼中にねーよ。

「あはは、相変わらず雅くん面白いね‼」

相手にはしてないが、前より距離は縮んでる気がする。
確実にーーー。

運転席のヤスの隣は、美織ちゃん。

日向 美織と言うらしい。

ヤスが、心を開いて好きになった相手だ。

幸せになって欲しい。

「じゃあ、ありがとうヤスくん。
皆さんも」


「また、会おうね」

そして、サヨナラした。




「あー、美織ちゃんLOVE」



運転席で、叫ぶヤスに、苦笑い。

「ヤックン、ベタぼれだね!!」

「美織ちゃんって、なんかルナに似てない?」


うわ、空気読めよ。

「え、そうかな?
似てる?私あんなに可愛くないよ?」

いやいや。


気づいてないし。

「まさか、ルナの変わり?」

うわ、確信ついたよ。

雅、相変わらずだ。


「違いますよ、雰囲気は確かに似てますが、ルナちゃんの変わりじゃない。
恋ってそうじゃないでしょう?

だから、総長は、ルナちゃんへの溺愛頑張ってくださいね‼」


ガッツポーズのヤス。
いや、雅に気合い入れるなよ。


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