*君に溺愛*
闇へ続く扉ーーー

運命のすれ違い。

次に目覚めたら、私は一人だった。
お昼か。
長く寝ていたみたい。

起き上がると、賑やかな声はもう聞こえない。

「葵くん………っ」

ポツン、と一人。

ガチャーー。

「あ、ルナ起きた?
うどん食べる?
薬あるし」


葵くん……。

暖かいうどん。

「ありがとう………葵くん。

美味しい、ありがとうっ」


人の暖かさに触れ、涙が、流れた。

「ルナ、俺放課後また迎え来るよ。
行かないと先生に絞られるから。
無理すんなよ。
じゃあ、放課後な」


「うん、いってらっしゃい」


バタンッ。


あ、放課後ーーーー。


葵くんに、言うの忘れた。

けど、大丈夫だよね。

後で、連絡してみようかな。

私は、食事を終え薬を飲み、また横になる。


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