あなただけが好きだから
「涼、馬鹿な事してねぇで部活いくぞ」
「へーい」
「怜、その、さっきは悪かった。明日はいいぞ」
「へ? うん!」
「単純……」
横で咲が何かボソッと言ったのは気にしない。
さっきのふて腐れたのも忘れて二人を見送る。
お決まりのように帰りは咲と帰ることに。
帰りの間は咲にお前は馬鹿だと散々つつかれたけれど私はめげないぞ!
翌日のお昼。
待ちに待った蓮との昼食。
「蓮! 約束だよ、食べよう!」
「ん、あぁ、中庭でいいか」
「うん!」