あなただけが好きだから
あの不器用な蓮の、手作り!?
砂糖と塩を間違えるとか典型的なミスはないだろうか。
「変なこと考えてんじゃねぇだろうな」
「め、滅相もございません」
じーっと見てみるもしっかりと綺麗に出来上がっていた。
「い、いただきます」
恐る恐る一口目を食べてみる。
「嘘、美味しい。え、夢なのかな」
「てめぇ……!」
ギロッという効果音が似合いそうな目付きで睨んでくる。
怖いです。
「え、えへへ、私のどう?」
「ん、変わらず美味い」