総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)


 *


「これ全部、わたしに……!?」

「そうそう。デザイン超かわいいでしょ」

「はい。とっても」


買ってきてもらった化粧品は、どれも宝石みたいに綺麗なケースに入っている。


「気に入ってくれた?」

「そりゃあ……もちろんです。でも、高価なんじゃ」

「んーん。知り合いのお店だから、割引してもらったりして平気」


ニコニコ答える燐さんの隣で、なにか言いたげな視線を燐さんに向ける愁さん。


(……本当は高いんじゃ?)


「お金、働いて必ずお返しします!」

「いーのいーの。ボクの独断と偏見で選んだわけだし。売上に貢献したかったのもあるし。それに――ユウちゃんの給料から払わせるの心苦しいし。何ヶ月分になるかな」


やっぱり高いんじゃないですか!!


「今回は燐に甘えとけ、ユウ」

「愁さん……」

「そんかわり、モノは大切にな」

「はい!」
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