総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)
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「これ全部、わたしに……!?」
「そうそう。デザイン超かわいいでしょ」
「はい。とっても」
買ってきてもらった化粧品は、どれも宝石みたいに綺麗なケースに入っている。
「気に入ってくれた?」
「そりゃあ……もちろんです。でも、高価なんじゃ」
「んーん。知り合いのお店だから、割引してもらったりして平気」
ニコニコ答える燐さんの隣で、なにか言いたげな視線を燐さんに向ける愁さん。
(……本当は高いんじゃ?)
「お金、働いて必ずお返しします!」
「いーのいーの。ボクの独断と偏見で選んだわけだし。売上に貢献したかったのもあるし。それに――ユウちゃんの給料から払わせるの心苦しいし。何ヶ月分になるかな」
やっぱり高いんじゃないですか!!
「今回は燐に甘えとけ、ユウ」
「愁さん……」
「そんかわり、モノは大切にな」
「はい!」