癒しの魔法使い~策士なインテリ眼鏡とツンデレ娘の攻防戦~
声のする方に駆け寄ると、酔った男性3人が20代の女性を取り囲んでいるところだった。

「彼女がやめてって言ってるでしょう?」

遙季は、間に割り込み、強い口調で男性3人に食って掛かった。

「ああ、じゃああんたが代わりに相手してくれんのか?」

酔った男の1人が遙季に腕を伸ばす。

遙季はその腕を掴むと、反対方向に捻りあげた。

「痛ぇ」

「警察も呼んでます。もうそろそろ来ると思いますけど」

遙季の言葉を聞くと、酔っぱらいは腕を払い除け、3人ともイソイソとその場を離れていった。

「あ、ありがとうございます」

「大丈夫ですか?」

遙季が心配して女性の顔を覗きこむと

「ゆ、雪村さん?」

と女性が呟いた。とても驚いた顔をしている。

「中村?」

「や、八代くん,,,!」

酔っぱらいに絡まれていた女性は、あの゛中村若菜゛だった。
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