家庭訪問は恋の始まり
「受けたら、何か変わるの?
嘉人はバカだけど、障害者じゃないし。」

その声色から、お母さんが憤慨しているのが伝わる。

「障害と言っても、気づかれない事も
多いので、この先、嘉人さんが生きにくいと
感じる事があるかもしれません。
嘉人さんの将来のために早めに対処して
あげたいんです。」

私は、薬がある事や、対処法を学ぶための通級指導教室がある事などを説明した。

お母さんは、納得したようには見えなかったが、ここでお母さんを追い詰めてもいけないと思い、その日は一旦、話を切り上げ、お暇する事にした。


今日、お母さんと話してて思った事。

お母さんも、感情の起伏が激しく、怒りや不快感を全く隠そうとしない。

もしかすると、お母さんも気づかれなかっただけで、ADHDだった可能性がある。

これは、ちょっと大変かも…
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