家庭訪問は恋の始まり
「嘉人さんが、スポーツカー好きだからって
言ってましたよ?
スポーツカーは、燃費が悪いし、小回りは
利かないから、買わなかったけど、知り合いに
ハイブリッド車を勧められたって。」

「へぇ。
俺には、勧められても買えないなぁ。」

「そうなんですか?」

「だって、あれ、多分、夕凪先生の年収5年分で
買えるかどうかっていうくらい高い車だよ?」

「へ!?」

私の年収◯百万×5年分!?

そんなすごいの!?

思わず、私も目が点になってしまった。


嘉人くんは車を降りると、にこにこ嬉しそうに、真っ直ぐこちらに走ってきた。

「嘉人さん!」

私の中のお説教モードのスイッチが入った。

「ここは、どこ?」

「………駐車場。」

「ここへ来る時、ちゃんと車が来ないか、
確認した?」

「………してない。」

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