家庭訪問は恋の始まり
「夕凪、嬉しいよ。
今の言葉だけで、春まで頑張れそうな
気がする。」

あれ?
私、なんか特別な事、言った?

私がキョトンとしていると、瀬崎さんが説明をしてくれた。

「夕凪は、武先生と付き合う事もできるけど、
したくないって思ってくれてるんだよね?
2人での食事も断ってくれてる。
でも、俺とは付き合ってないけど、こうやって
会ってくれる。
俺は特別って事でしょ?」

あ…
私、もしかして瀬崎さんが好きって匂わせるような事言ったの?

どうしよう。
恥ずかしい。

私は瀬崎さんから視線を外して、黙々と食べる。

「夕凪。
これは、俺が勝手に思ってる事なんだけど、
もし夕凪さえOKしてくれるなら、春に夕凪が
嘉人の担任を外れたら、6月に結婚しないか?」

えっ?

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