家庭訪問は恋の始まり
「それから、俺とはこれまで通りに。
仕事に悪影響が出るのは、子供たちのために
なりませんから、避けたり逃げたりしないで、
極力、普通にね。」

「はい。」

武先生の言う事は、いちいちもっともで、肯定以外の選択肢がない。

「はぁ…
それにしても、瀬崎さんがライバルかぁ。
厳しいなぁ。
俺がいつまでも様子を伺ってないで、去年の
うちに動いてたら、結果は変わってた?」

瀬崎さんと出会う前って事?

そしたら…

「結果は分かりませんが、もし武先生が
本気だと分かってたら、とりあえず、
お付き合いはしたかもしれません。
だって、私、武先生の事、ずっとかっこいいと
思ってましたから。」

「くくっ
それは、ありがとう。
でも、それでも、今は俺じゃダメなんだよね?」

「………はい。すみません。」

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