家庭訪問は恋の始まり
私は、夜9時過ぎに帰宅して、シャワーを浴びる。

はぁ…
なんか、疲れた。

サンタさん、こんなとんでもないプレゼントはいらないんだけど。

そんな事を思ってたら、突然、玄関のチャイムが鳴った。

っ!!

こんな時間に誰かが来るなんて思ってないから、心臓が止まるかと思うくらいびっくりする。

インターホンを見ると、瀬崎さんだった。

私は慌てて玄関を開ける。

「こんばんは。」

玄関でにこやかに挨拶をする瀬崎さんに、

「こんばんは。どうしたんですか?」

と思わず質問してしまった。

「うん。これを渡したくて。」

と瀬崎さんは小さな紙袋をくれた。

「これ…?」

「メリークリスマス。
夕凪にプレゼント。」

そう言って、瀬崎さんは微笑む。

「え? もらえないよ。
私、何も用意してないし、それに、保護者の
方からこういうの、もらっちゃダメなんだ。」

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