家庭訪問は恋の始まり
瀬崎さんは、優しく私に触れる。

その手が、舌が、私の理性を奪っていく。

自分でも恥ずかしくなるような甘い声がこぼれて止められない。

私は、身も心も蕩けさせられ、瀬崎さんに全てを捧げる。

瀬崎さんの広い背中にしがみついて、その熱い思いを受け止めてひとつになる。

私は生まれて初めて、世界が白く明滅するのを感じた。

直後、瀬崎さんが抱きしめてくれる。

これが…そういう事なんだ…

だけど、瀬崎さんはまだ止まらない。

優しく私に触れながら、また徐々に動き始める。

その夜、私は何度も何度も白い世界にいざなわれた。

まるで数ヶ月分の愛を伝えるように。






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